元ヤンに間違われたころ〜大学の選び方〜

大学に入りたてのころ、
あいつは元ヤンじゃないのか?と噂する同級生がいたらしく
自分の耳に入ったときは可笑しくて、今でもネタにしています。

当時はほんのり髪を染めていて、
メイクが大好きな地方出身の喫煙者。
(言ってみりゃ、地元はヤンキーがわんさかいそうな田舎)

付き合う男の子には
「お前、ほんと気が強いよな」と言われたものでした。
(今はだいぶ丸くなったと思います)

自分では、流行りのファッションや周りのノリに乗っかれない
ひたすらダサい地方出身者だけど、
本とサッカーと雑誌はオリーブが好き。
いやはや、他人の目とは、ひたすらアテにならないなぁと実感したものでした。


ただ、講義を一生懸命聴くのをバカにする空気を受け入れたり
単位だけ要領よく取れればいいや、
という器用さを持ち合わせていませんでした。

当時は他の大学の子もいる学生会館に住んでいたので、
自分の生態を知りながらも
そういうところに共感してくれる友だちが
当たり前のようにすぐ近くにいてくれました。

自分が通う大学に流れる風潮に対して、
自分と違う人との付き合いかたやあしらいかた、
他人の価値観を許したり、
自分は自分でいいんだと、まだ思えなかったのだと思います。

結果的に私は大学を変わることになります。

まともに勉強したいと思うなら、
まだ自分とは違う価値観の中にいる人との付き合いかたに慣れないのに
講義以外の多くの時間も共にする大学の選び方というか
勉強する環境を選べるか否か、って
二十歳くらいの人間には意外と大きく影響するものだなぁと思うのです。

自分が未知の価値観の渦のようなものに放り込まれたとき、
二十歳くらいのころの自分はただ
虚勢を張るしかできませんでした。

だから元ヤン疑惑が浮上したんでしょうね。
「あいつ元ヤンだけど、改心して勉強するようになったんだ」
といった具合に。笑


大学選びは、
通っている人が学校生活で重きを置くものに注目してみるといいと思います。

もちろん、どこの大学にも不器用な人は不器用なまま過ごすこともあります。
大切なのは、それを受容する懐の深さを自分で実感できる学校を
自分の意思で選ぶことだと思います。
たとえその選択を誤ってしまったと気付いても、
やり直しがきくことを頭に置いてみて下さい。

母校が2つある人生も悪くないですよ。