読書で避暑〜課題図書1冊目読破〜

読み終えましたー!
三浦しをん『天国旅行』

天国旅行 (新潮文庫)

天国旅行 (新潮文庫)

ひんやり感満載です。
というのも、テーマが「心中」。

でも、不思議とこの人が書くといやな感じがしません。
(普段、ミステリーや推理etc.さえも苦手で読まないのですが)
7編の短編から構成された一冊。

あまりネタバレしないほうがいいので、タイトルだけ。
7編のなかで私は「初盆の客」と「星くずドライブ」が好きで印象に残っています。

いい意味で問題作(?)なのが「炎」。
どうなの?事実はどうなのー!?と気になります。

近年「スクールカースト」などという単語を目にするようになって、
私はそういうものを描いた作品は未読です。
自分がスクールカースト的な思考にほぼ無自覚・・・
というか、無自覚なままでいたいと強く願い、
自分に思い込ませようとしながら学生時代を過ごしたからかもしれません。

まぁ、大人になると露骨になる人間関係が、
子どもにもちゃんとあると認めて言えるようになるのは、
悪いことではないかな?と感じたりしています。

それにしても、三浦しをんという人の文章の温度や湿度の、
とくに冷感と湿った感じは秀逸だなぁ、としみじみ。
『私が語り始めた彼は』

私が語りはじめた彼は (新潮文庫)

私が語りはじめた彼は (新潮文庫)

の世界でも、ひんやりしました。