やっぱり撮りたいものは同じだった
この1ヵ月ほど、苦しかった。
自分の撮りたいものや撮り方が見えなくなり、
「これでいいのか?」
「うーん、まだだめな気がする」と自問自答しながら撮ってきた。
巷には撮り方のHow to本もたくさん溢れていて、自分でも何冊か手に取ってみた。
すると、
読めば読むほど、真似しようとすればするほど
なんだか心がもやもやする。
それでも、従来の自分らしい写真じゃだめなんだと言い聞かせる。
殻を破るには、今自分には見えていない何かに向き合わなければならない気がするのだ。
こんな経験は初めてなので、
向き合い方や脱し方が分からない。
どういった具合を脱したと言っていいのかも分からない。
ただ、撮り続けるうちに
自分の写真は自分にしか撮れないものなのかもしれない
という少しの、でもそれは確かな手ごたえのようなものを
感じられるようになったこのごろである。
何冊も手にしたなかで、印象的だったのが『写ガール』の女の子写真特集。
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特にどの言葉が、というより様々な作品や言葉が
心にスッと納まった。
写真って雄弁だなぁということを忘れていたのだなと思い出した。
雄弁な写真を撮り続けること。
雄弁な写真を撮るには、
なんだか立派な人でならなければならない気がしていた。
でも、私は写真の専門家ではないから他人にレクチャーすることは皆無だ。
よって、写真論や言葉はいらない。
作品も決して万人受けするような立派なものでなくていい。
自分が上がりに驚いたり、嬉しかったりする。
周りの家族や友人に見せたときに喜んでもらえる。
今はそれでいいし、うまくなるのに最短距離はない。
それが確認できただけでも、
このスランプめいた苦しい期間は無駄ではない気がする。