さようならカバくん

今週のお題特別編「素敵な絵本」

今週のお題がミシマ社さんの

はやくはやくっていわないで

はやくはやくっていわないで

だという。

私は、ミシマガジンが好きだ。
特に平尾剛さんの近くて遠いこの身体が大好き。
疲労で身体がこりにこってしまっているとき、
これを読むとほっとほぐれる。
読むマッサージのような大好きな連載だ。


さて、本題。
素敵な絵本かぁ。

自分が何度も読んだ絵本で印象的なのが、
早乙女勝元さんの『さようならカバくん』

おそらく、本を読んで号泣するということを知らせてくれたはじめての一冊だ。

戦時中、情勢が厳しくなり動物園のカバくんにも
水をやることができなくなってしまう。
飼育員さんの葛藤を描かれながらも、カバくんは死んでしまう―というお話。

この絵本の感動ポイントが自分には2つあり、

  • 当時、水泳をやっていたため水がない世界なんてありえない
  • ピアノの先生から頂いたカバのぬいぐるみを大切にしていた

よって、カバくんにはいつものろーり泳いでいてほしい。

自分と同じ、大好きな水のなかで気持ちよく泳いでほしい。
飼育員さんは本当は水をやりたいのにやれないなんて、
戦争なんてやっぱりいけない。

と、強く思った作品です。

なんだか道徳の時間に書いたプリントのようなにっきになってしまった。
絵本の記憶は、子どものころの記憶のままずっと残るのだなぁ。